一之江の歯医者 ステラデンタルクリニック院長の西田です。
歯医者さんの定期健診でするフッ素塗布や歯磨き剤のフッ素入りなど、フッ素について耳にする機会が増えていると思います。 今回はフッ素塗布や、フッ素の効果についてお話します!
この数十年で歯を失う原因は、「歯周病が1位」となり、「むし歯は2位」となりました。
むし歯で歯を失う人が減っている理由の一つに「フッ素」があります!
今では日本で販売されている歯磨剤の約90%にフッ化物が含まれています。
むし歯から歯を守る!フッ素の3つの効果
1.再石灰化の促進
むし歯の原因の一つであるミュータンス菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖分を餌にして増殖します。その際に酸が生産され、歯の表面のエナメル質(ハイドロキシアパタイト)の成分であるカルシウムやリンが溶け出します。
この溶け出したカルシウムやリンを、フッ素が再石灰化の促進をしてくれます。 フッ素が配合された歯磨き剤などを毎日使用していれば、むし歯の進行を防いでくれます!
2.歯の強化
フッ素は、歯の表面を酸で溶けにくい性質に強化してくれます。 歯の成分には、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる結晶があります。この結晶にフッ化物が作用すると「フルオロアパタイト」という結晶に変化します。フルオロアパタイトは、酸に溶けにくく、溶ける時もフッ化物を放出し、さらに再石灰化を促進します。
3.むし歯の原因菌の活動抑制
さらにフッ素には、歯磨きで落としきれなかった歯垢に潜むむし歯の原因菌の働きを弱め、むし歯から放出される酸の生産を抑えます。
正しいフッ化物の利用でむし歯予防!
歯磨き粉での利用
フッ化物の濃度は1000〜1500ppmの高濃度のフッ化物が配合の歯磨き粉が効果的と言われています。(高濃度の物は6歳以上の方に使用して下さい。) 使用後すすぎは5〜15ミリ程度の少量のお水で1回、なるべくお口の中にフッ化物を残しましょう。
●歯磨き粉は年齢によって使う量が異なります●
生後6ヶ月〜2歳・・・子供の爪程度の少量
3歳〜5歳 ・・・5ミリ以下
6歳〜14歳 ・・・1センチほど
15歳以上 ・・・2センチほど
フッ素入りのジェルの利用
仕上げ磨きにフッ化物ジェルを使用するなど併用すると口腔内のフッ化物濃度が高まり予防効果が高まります。
歯医者さんでの定期的なフッ素塗布
フッ素塗布は年に2回以上定期的に持続して受ける事で効果が得られます。 継続的なフッ素塗布、定期的な検診、正しいセルフケアが大切をすることでむし歯のリスクを下げることができます。
まとめ
フッ素塗布やフッ素入りの歯磨き剤を使用したからといって絶対に虫歯にならないとは限りませんが、むし歯予防には効果はあります。
定期的に歯医者さんでメンテナンス(定期健診)することで、セルフケアでは落とせない汚れを落とすことができ、さらに虫歯菌から歯を守ることができます。
江戸川区一之江の歯医者ステラデンタルクリニックの定期検診では、お子さまから大人まで必ずフッ素塗布を行うようにしています。(フッ素を希望されない場合は行いません)
また当院の物販コーナーでは、フッ素配合の商品をたくさん取り揃えています。 ぜひ見に来て下さい!